2007年8月30日木曜日

「こんにちは チェブラーシカ」20分 
1969年  ロシア(旧ソビエト時代の作品)  監督 ロマン・カチャーノフ


1969年から数年に渡って製作されたパペット(人形)アニメーション。シリーズ4本がある。人形のかわいらしく、かつ緻密で細やかであたたかい独特な動きがすばらしい。


★子どもたちへの愛情に溢れた作品。動物園の動物たちが勤め人(公務員?)という発想が面白い。人間を見る目のあたたかさの一方で、何事ルーズで停滞しがちな社会への批判。鋭い社会風刺ともなっています。
★チェブラーシカの名は冒頭のシーンで名づけられますが、「ぱったり倒れる」という意味を持つ「チェブラハッツァ」(чебурахаться)から来ているそうです。ロシアでは人気のキャラクターで、2004年のアテネオリンピックでロシア選手団の公式キャラクターに採用されました。
★ロシアの児童文学家、エドゥアルド・ウスペンスキーによるシリーズもの絵本に登場する猿ともクマとも思えぬ正体不明のキャラクター。相手役のワニのゲーナが、とても魅力的です。 (有)

幼い子どもといっしょに、家族で楽しめます。
★この作品を見るには

DVD:「チェブラーシカ」発売元 ㈱フロンティアワークス

ロマン・カチャーノフ監督  1921年、ロシア共和国(当時、ソビエト連邦)生まれ。
旧ソ連全盛期に活躍したアニメーション監督の巨匠。46年に連邦動画スタジオ(ソユーズ・ムリトフィルム=)に入る。彼の後輩に、現代の巨匠ユーリー・ノルシュテインがいます。

ソユーズムリトフィルム
 1935年にソ連邦立の最初のアニメ・スタジオとして設立。スタジオの代表作品に、1947年初の長編アニメ「イワンと仔馬」、1957年に「雪の女王」など。現在もロシア最大のアニメーション・スタジオとして知られています。